まれーの書き留め
格闘技や趣味について、ただつらつらと・・・
戦極3 感想2
 三崎和雄VSローガン・クラーク
 3R通して三崎がヒット&アウェイでうまく捌き、3Rのダウン奪われた一発以外は完封した感じだった。
 三崎はこの階級の日本人では抜群のキレがある。パンチはもちろんインロー、膝などもおりまぜ的を絞らせない。出かたをうかがってるとなかなか彼に勝てる選手はいないだろう。今回もクリーンヒットは明確な差がありクラークの打たれ強さと若干的がズレていたことがなければ十分KOもありえたと思う。あらためて日本のー83キロでは岡見、秋山と並ぶ実力者だ。特に経験値では前の2人を大きく上回っているだけに参戦が噂されるストライクフォースでの活躍も期待できる。
 ただ今回の中でも終盤唯一といっていいクリーンヒットでダウンを奪われるなどこの階級の1発の恐さは日本人と海外勢とでは差がある。クラークは平均的にできる選手のようだがはっきりいって特筆することがない普通の選手だ。そんな選手相手でもなかなかはっきりとした勝ち方が難しいのだから海外に乗り込むには相当の作戦の練りこみが必要だろう。三崎は178cmとこの階級では小柄な部類に入る。190cm台も珍しくない、100キロ台から落としてきてる選手も多いだけにいかにキレで勝負できるかにかかっている。今回は終始スタンドにこだわったようだがある意味実験的な試みでもあったように感じる。上背がある相手にどこまで打撃で翻弄できるかを測っていたようにも感じた。結果としては△という感じか?
 クラークは明確にコレ、というものを見せられなかった。悪くはないが正直すぎる動きでちょっと恐さがない感じ。

 藤田和之VSトラビス・ビュー
 なんか戦前藤田勝って当たり前みたいな雰囲気があったが、「いや、普通に相手のほうが格上じゃないの?」と。PRIDEアメリカ大会の負けでイメージ悪いが基本的にキャリア豊富だし、大きな穴がない体格が勝る相手に藤田は何で勝てばいいのか・・・
 序盤から打撃の牽制が続き、ビューのカウンターに藤田が崩れ追撃の鉄槌で終了。さすがにここまであっさりとは思わなかったが、結果的には十分ありえた。

 藤田はたしかに日本の重量級を背負ってきた貴重な人材だが、すでにピークは過ぎている。得意のタックルもスピードが落ちなかなかMMA本職の選手には決まりづらくなってきている。寝技の技術も特筆しているわけではないので今の力で中堅以上の選手に勝つのはかなり厳しくなってきてるか?
 ビューは本来の力を考えれば当然の結果か。上位と当たった時彼らを倒せる何かがあるのかが鍵になりそう。たぶんない感じ(笑)。

 吉田秀彦VSモーリス・スミス
スミスのローがきれいに入っていたが、テイクダウンを奪ってからはあっという間。ネッククランクで一気に吉田が勝利。
 メインで何を見せたかったのかわからないカード。しかたがないので試合前のやり取りに一言。
 襟元が薄くなりかなり軽量化された柔道着で満足げの吉田、とあった。前にもさんざん書いたが柔道の試合で着れない柔道着はいわば違反柔道着。普段認められないものを認めるのはおかしいと思う。自分に不利になる要素が強くても着るから意味がまだ残されてる。それを使いやすいように改良するならそれはすでに武器だろうと。「自分は柔道家としてあのリングに立っている」というニュアンスで吉田は言葉を発することが多々あるが、改良した柔道着を着た吉田は見かけは柔道家でも中身はもうそうじゃないよな、と思ってしまう。
【2008/06/09 10:45】 | 戦極 | トラックバック(0) | コメント(0)
戦極3 感想1
 よく考えたらろくにアンダーカードのチェックもしていなかった。意外に前半に見たい選手がいたし、けっこう楽しめました。

高橋 和生VSファビオ・シウバ
 様子見が終わると予想通り、足を止めてのパンチが交錯。高橋がダウンするが持ちこたえ逆にグランドで上を取り返す。が反撃までには至らず1R終了。2R序盤に再びド突きあい。ヒット数に大きな差はないがロープを背負う高橋。結局押し込んでるファビオが首相撲からの膝蹴りを側頭部に叩き込みKO勝ち。

 打撃のガードは両者甘い。結局圧力と回転の速さの差で勝負ありという感じ。高橋選手はやはり歴戦のダメージで顎が相当もろくなっている。それが分かりきっていてもいつも通り足を止めて激しく打ち合い、そしていつも通り失神してしまう。果たして進歩のない闘いをしても「らしさ」を見せて壮絶に散ることが彼が言うところのプロらしさなのだろうか?僕は違うと思う。
 ファビオはパンクラス時代と印象変わらず。強い外国人とやらないとなんとも言えない。

 ホドリゴ・ダムVSジョルジ・マスヴィダル
 ダムは何度か試合を見たことがあるが寝技でスピード感があり、しっかり総合ができる柔術家という印象。戦極が呼んで来れる外国人選手の中ではかなり優良な選手のはず。期待。
 2R終盤に決着が着くまでほぼスタンド戦。168cmと小柄なダムはリーチがあるマスヴィダルの懐になかなか入り込めない。1Rはダウンもありマスヴィダル優位。2Rは五分だったが終盤ダムの左がマスヴィダルの顎を捉えダウン。きれいに倒れた為ストップが入ったが、正直早すぎるストップだった。

 ダムは少しグランドが見たかった。打撃もこなせるがそれ単体でフィニッシュできるほどのものに感じなかったし。果たして打撃で十分倒せると思ってのスタンド戦か?それともリーチ差、スタンド技術に阻まれてテイクダウンできなかったのか? おそらく後者かな。攻めあぐねた感じがある。もう少し大胆に攻めないと5分3Rでは厳しい。次の試合での変わりぶりに期待します。
 マスヴィダルは意外に打撃が的確で悪くなかった。ただこちらはチャンスをみすみす逃した感じも。本来の動きができてなかったダムを倒せるチャンスがあっただけにもったいない。

 ペジパーノVSムベ
 ペジパーノはUFC以来。ヘビーとしてはとてもしなやかな寝技師というイメージだったがその分打撃に難があり力強さがないイメージ。打撃をまだ恐れてる大物柔術家がMMAに挑戦途中という感じだった。ムベも久しぶり。不器用だがタフというイメージがある。

 ほぼ一方的な内容。テイクダウンからバックマウント→パウンド→スリーパーから変化して横三角気味の腕十字と1R通してペジパーノがほぼ攻めまくってフィニッシュ。解説陣もいっていたがムベの覇気のなさが目立つ。ペジパーノはリーチが長く、技術も一級品。打撃の苦手意識さえ克服できればこのリングでレギュラーとして活躍できると思う。

 菊田早苗VSクリス・ライス
基本的には久々の試合の菊田選手が少々テイクダウンにてこずったが、寝かせてからは磐石でじっくりポジションを取りながら腕十字葬。復帰戦を見事に飾った。
 久々の試合ということは差し引くとしてそれでもちょっと菊田選手のタックルはあぶなっかしかった。寝かせてからはさすがの安定感だったが、近年の強豪は下から激しく素早く動く。あえて相手に優位なポジションを取らせても素早く的確に脱出の手順を踏むことで寝技から脱出する選手がけっこういる。そういった強豪とやった時果たして今の菊田選手の動きが通じるのか?ぜひ見てみたい。正直希望しているホジャーとの対戦はやめたほうがいいのでは?寝技合戦にはならないと思う。ほぼディフェンスに終始し極められないのがやっとというのが予想。

 ニック・トンプソンVSマイケル・コスタ
1Rはテイクダウンを取られたトンプソンが下からアームロック→腕十字と動くが結局あきらめガード。巧みなガードに阻まれコスタは攻めあぐね1R終了。イーブンかな。
2Rコスタは単調な大振りのフックが目立ちトンプソンはカウンターを見計らうが、なんと見えていたはずのフックを被弾しダウン。鉄槌で追撃するコスタだがトンプソンが踏ん張り、足を取りながらスタンドに戻し逆にテイクダウン。コスタはオモプラッタを仕掛けるがトンプソンはしっかり対応し逆にサイドを取り返す。そこからアームバー!極まらないと見るやキムラロックでグイッ!トンプソン、戦極2連勝。

 今回は寝技での巧みさが目立ったトンプソン。長い手足を生かしガードもポジションも器用にこなす。今のアメリカの選手は柔術の技術を当たり前に使いこなす。かつてテイクダウン・パウンドの選手ばかりだったアメリカが今最も総合らしいバランスがとれた選手の宝庫だ。日本では層が薄いウェルターでは一気にトップグループに入り込んだ。ただ前回本職の柔術出身のモンテイロにはポジションではやられていたイメージが強く必ずしも圧倒的な寝技力があるわけではないのかもしれない。でもこの選手強いですね。派手じゃないけどこりゃ強いな、と。
 コスタは圧力とパワーで押す雑な感じのCBスタイル。正直コレ!っていうものはなかったように感じた。フルラウンド動き回れるくらいのスタミナがないとキメ細かさの部分に難点があるCBスタイルは生かしきれないと僕は思う。
【2008/06/08 23:01】 | 戦極 | トラックバック(0) | コメント(3)
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