田村VS船木
個人的には一番印象に残った試合。やっぱりUWF世代なもんで見る前はそんなでもなかったんですが、いざ始まってみると感慨深いものはありました。内容はあっという間でしたが。
「船木さんの顔は殴れないかも」とこぼしていた田村だったが、そんなこといって思いっきり振っていくのが田村らしさ(笑)。案の定船木の前蹴りが顎をかすめると、スイッチオン!クリンチアッパー連打で内掛けからテイクダウンすると鉄槌!鉄槌!でフィニッシュ。高田・ミノワマン・そして船木とU系には圧倒的な結果を残す。人呼んで「身内キラー」だ(笑)。この積極性がそれ以外の選手との対戦でもほしいところ。
実家で見ていたので私の母もこの辺から見ていたのだが「田村も船木もまだやってんだ〜」と。ホントそうだよな。
カーンVSムサシ
攻めつつ落ち着きがない感じで「早く仕留めたい」雰囲気が出ていたカーンに対し、押されつつも冷静にチャンスを窺っていたムサシ。フィニッシュに繋がったカーンの強引なパウンドは素人目に見てもそりゃ強引過ぎるだろうという入り方。ムサシにしてみればサンキューと言わんばかりだった。
戦前は間違いなく総合的に見てあらゆる面でわずかでもカーンが1枚上だと思ったが、この結果でムサシは自信を深めただろうし、カーンが失ったものは大きい。こうゆう1勝がお互いの立場を逆転させることは多い。もしかしたらもうカーンはムサシより上に行くことはないかもな、と感じてしまった。
優勝候補筆頭でありながら1回戦でムサシと当たる不運さも含めつくづくカーンは悲運の選手だと思ってしまう。
桜庭VSナカハラ
誰もがナカハラのポテンシャルの高さに驚いたのでは。なにより身体のキレが素晴らしくサクのタックルを捌く、凌ぐ、そして立つ。空手の選手が慣れない総合ルールで簡単にグランドで仕留められるのだろうとタカくくっていたが、素晴らしい逸材だと感じました。
サクはやっぱり晩年なんだなと感じました。タックルのキレやコンディションは決して悪くなかったんだろうけど、30台後半と20台前半の選手とでは反射能力に歴然の差がある。勝ったとはいえ相手の良さばかり引き立ててしまう感じだった。