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5・3 修斗JCBホール大会感想 前編

 ウェルター級3回戦 カシミールVS佐々木

 欧州の選手というと爆発力はあるが荒くグランドがザルだったり、逆にグランドワークに長けているが総合の動きに適応していない、というような穴が大きい選手が多いというイメージがありましたが、カシミールは総合の動きができている選手でしたね。基本的にはグランドが得意な選手だと思いますが、スイープやリバーサルで上をとって堅実に攻める辺りかなり試合巧者だな、と。佐々木のオモプラッタを早い段階でつぶして素早く優位なポジションに戻っているあたりうまいですね。
 佐々木はテイクダウンを何度も奪ったし、下になっても狙いを持って動いていたけれども逆にやることが同じで中盤からはほぼ読まれてしまったのが残念。終盤・執念のオモプラッタは見事だったが、ここまでに体力を削られすぎたか、最後の一押しができなかった。クラスA初戦でこの相手は厳しかったと思うが今後に必要なものを感じさせる敗北だったと思うので頑張ってほしい。

 ウェルター級2回戦 遠藤VSオーティズ

最初の打撃の交換でたぶん遠藤は「こりゃ、打撃できないな」と感じたのだろう。だからいつも以上にどんどん踏み込んだんだろうけど、倒しにいくのを意識しすぎてあまりに距離があるところからつっこみすぎてオーティズに見られてしまった感じ。正直あの相手にダウンはしちゃいかんだろう、という油断のダウンに見えた。今回来日した外人選手では1番レベル的に劣る選手だったと思うんで。
 上とってからのパウンド強いし、クレイ・グイダから1本取った実績もあるのだからいっそテイクダウンパウンドやグランド主体の選手になってもいいんじゃないかと思う。それがメインだとすればあのスタンド力は十分なレベルにあると思うので。

 バンタム級3回戦 漆谷VS神酒

 判定は妥当だと思う。アウトボクシングを否定する気はまったくない。ないが、引きながら・回りながらという相手の制空権から意識的に離れて闘うスタイルにはそれなりのデメリットもあるというのをウルシはじめこのスタイルを使う選手は理解しなければいけないと思う。今回に関して言えば「手数で圧倒した」というほどの差は感じられなかったし、逆に踏み込まれた場面で何度か踏み込んだ打撃をもらってしまったのは印象が悪い。もしあのジャッジに対しウルシが「ジャッジがよく見てくれていない」と感じたならば、やっぱり彼はまだチャンピオンに届かない位置でもがく事になると思う。漆谷はバンタムの誰よりもテクニックに長けている選手だと思う。でも、うまいけど強さを感じることはあまりない選手だと僕は思う。ウルシに必要なのは相手の攻撃を完全に封じることではなく試合のどこかで決定的な場面を作る力強さのはず。
 神酒はウルシの「当てる打撃」をかなりかわしていた。あれを効かないからといってもっと普通にもらっていたら、皆がそうだったように手数で敗れていたはず。愚直な気合系ファイターにも見られるがスタンドでの攻防技術はかなり高いと感じました。さすがにウルシからテイクダウンを取るのは相当難しかったようですが、今後の成長が期待できる有望株じゃないですかね?

ライト級2回戦 リオンVSヤング

 この日一番のショックな出来事(セミより)。中盤まではリオンペースでKO・1本はないかもしれないが普通にリオンが勝つなと思ったが。技術的には全然リオンが上だったと思う。ヤングはローをカットできてなかったし手数も全然リオンが上だった。テイクダウンもほぼ防いでいたし。
 ただとにかく外人選手のギロチンは本当に恐い。あれだけで大逆転シーンが作れる。リオンが足を滑らせて急いでバービーの要領で相手に頭を差しだすような体勢になった瞬間、ヤングの飛びついて絡みつくスピードたるやハンパではなかった。正直完全にやられていたと思う。リオンは不運だったとも思うが2回戦であったことも含めあれが格闘技の、いや修斗の恐さだと思う。ひとつ気になったのは間違いなくリオンはリング外に逃避行為したと思うが、体制的には担いだ相手を前進してロープから抜け出たという形。自分から引いて逃げ出た形ではない。あれをいわばホームである選手に反則減点取る競技は修斗だけだと断言できる。その点だけでも信頼に値する。

コメント

普通はどんなに公平にやろうとしても、どこかで贔屓とか出そうだったり、出たりするもんだと思いますが、それがないっていうのは、そこまでジャッジの人たちも命がけで修斗のジャッジやっているんだなって、まれーさんの記事読んで思いました。

まれーさんの試合感想を読むといつもほとんど僕と同じなんで、自分のブログ記事にも自信が持てるので助かってます(笑)
特に今回のエントリーでは「漆谷VS神酒」の分析や「リオンVSヤング」での若林レフェリーのレフェリングなどの指摘は「その通りだなあ」って感心してしまいました。
僕も若林さんが減点を瞬時に取ったあのレフェリングは当然とはいえ素晴らしい判断だったと思います。

あ、若林氏のレフェリングだったんですね(汗)。すみません、若干間違えた・・。

昨日ドリーム見てたら昔の映像でKIDが宇野にバック取られてそのままダッシュで場外に逃げたシーンが映ったんですよ。あれなんかただなんの効果あるのかわからないイエローカードでるかでないか、だけですからね。やったもの勝ちの格闘技ほど無意味なものはありませんよね。

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