まれーの書き留め
格闘技や趣味について、ただつらつらと・・・
新王者・田村彰敏
tamuraa.jpg


先日田村選手が修斗世界ライト級王者に輝きました。速報版にも書きましたが世界王者に辿り着くまで5敗を喫している同選手。意外と修斗には王者に辿り着くまで、結果的には順調に勝率を上げてる選手が多いんですよね。近年では世界王者に辿り着くまでにこれほどの黒星を経験した選手はいないでしょう。
 デビュー戦で敗れている選手も少ない。ここに該当する王者はここ近代修斗に限定すると他3名。ただなかなかの大物揃いです。

 まずウェルター級で’星の王子様(古い!)’宇野薫。デビュー戦敗れた後は、引き分けは挟んで5連勝で世界王者獲得、しかもデビュー戦の相手がマッハということでこの人は例外といってもいい。
 続いて同じくウェルター級’クラッシャー’川尻達也’。宇野や五味と比べると叩き上げのイメージがあるが3戦目以降は7連勝して新人王、クラスA(当時の規定もあって新人王前にクラスAに昇格)と順調に実績を積んでいる為、キャリアだけ見ればそれほど苦闘しているイメージはない。
 最後はバンタム級の現役王者、’日本’のBJ。彼がこの中では田村選手に近いか?王者獲得まで10戦で3つの引き分けを挟んでいる。ただ苦しみつつ新人王も獲得してるし(決勝は引き分け)、デビューから3年以内での王座獲得。しかも敗戦はデビュー戦のみと端から見れば全然順調な部類である。

 こういったデーターから見ても田村選手のキャリアは歴代世界王者の中でも異質だ。ただ彼の試合をデビュー当時から見てきたものとしては彼はデビュー以来1試合ずつコツコツ強くなっていったのは間違いないと断言できる。彼の試合で凡戦と言われるものはなかったし、クラスB時代も彼の試合は会場を盛り上げる基点となっていたイメージがある。KOや1本勝ちが少ないにも関わらずだ。彼は闘う気持ちを全面に出しそれがファンに伝わる、けっして多くはない選手の一人だし、寝技のポジショニングが非常に巧みで技術的にも目を見張るものを見せてきた。特にマウントを奪う技術は階級の枠を超えても間違いなく日本屈指だ。私は「一跨ぎマウント」と呼んでいるが、ここまであっさりいくか?というほど機を見てスッとマウントに持っていく。上半身をしっかり固定した上で相手のスキも見計らって奪う、このマウント術。加えればライト級離れした手足の長さもあって相手が彼のパスの際、足を利かせきれないというのも手伝っている。自分の身体的特徴を生かした見事な得意技だ。近年はムエタイスタイルの打撃を習得しこれまたコンパスの長い左ミドルでスタンド戦でも優位に立てる武器を身につけたのは大きい。
 近年はバランスの問題から返されるのを警戒しマウントよりサイドポジションを重宝する傾向が高いが、スリーパーを得意技としてる田村は積極的にマウントを狙いにいく、これがまたいい。KO、1本勝ちが多いほうではないが間違いなく「取りにいってる」からこそリスクがあるポジション奪取にいく。彼が判定で優位に立つ内容の多くが有効なポジションからの攻撃であると思う。またその姿勢がはっきりジャッジに伝わるほどアグレッシブだといえるだろう。

 そして田村選手といえばやはり気持ちの強さが欠かせない。試合中の集中力の高さは目をみはる。私が凄くそれを感じたのは最初のリオン戦。1R早い時間帯にダウンをもらいいきなり劣勢に立つ。確実に2ポイントの差がつくダウンを取られるということは修斗のジャッジにおいてかなりの不利となる。にも関わらずその後は首相撲からの膝蹴りでリオンを追い込む。童顔だがその形相は「負けるか!」という意地に満ちていた。結果的には敗れたが一人のジャッジはイーブンと判断の僅差。ダウン後の2,3Rは猛追していたということが分かる。昨年末にはリオンの後輩でその年の新人王兼MVPのウィッキーとの対戦でもダウンを奪われながら今度はグランドを支配し判定勝ち。劣勢を撥ね退ける粘り腰は並大抵の精神力では表現できないはずだ。

 絶対的な強さを感じる王者ではない。ダウンを奪われるシーンも多い。ただし歴代王者の中で誰よりも苦しい場面、厳しい場面を経て王者になったこの経験は王者になったことで何にも換えがたい財産となったと思う。
 若きベテランとして王者となった田村彰敏。試合が終わった後相手も自分も力を使い果たす激闘振りを王者になってからも見せてくれると信じてる。また楽しみな選手が王者になった。
【2007/05/23 14:33】 | 修斗 | トラックバック(0) | コメント(8)
<<やっぱり「GONKAKU」でしょう! | ホーム | 5・18 修斗後楽園速報(ほんのちょっと)>>
コメント

確かに強くなったんだけど、今、門脇と闘っても負けるような気がするのはおれだけっすかね。。なんとなく。

けど、くすぶってる選手に夢と希望を与えますよ。クラスAに上がるまでが本当に長かった。。


【2007/05/23 22:25】 URL | オッティ #-[ 編集]

「星の王子様」のところ「イグアナの息子」って言ってほしかった(笑)
【2007/05/23 22:44】 URL | こんた #-[ 編集]

オッティさん。門脇はちょっとピーク過ぎたんじゃないか?と感じています。グラップリングは別にして。植松に秒殺されてからかなり慎重な闘い方になってしまった。必死で模索してるけどいい流れもこないし。今の田村は自分の闘い方に迷いがないから勢い含めて田村のほうが有利だと私は感じますね。 こんたさん。 実はイグアナの息子と呼ばれていた理由を知らないんですよね(笑)昔イグアナの娘という小説とドラマがありましたが関係あるんでしょうか?
【2007/05/24 11:31】 URL | まれー #-[ 編集]

宇野君のルックスが爬虫類系だった(宇野君ごめんなさいm(__)m)のと「イグアナの娘」をひっかけたんだと思ってたんですが・・・僕の想像ですけど(笑)
【2007/05/24 18:41】 URL | こんた #-[ 編集]

田村は闘い方が上手くなったと思うんですよ。
昔はほとんどスタンドで勝負してたけど。
ようつべのまとめサイトにもはや伝説となったミャンマーラウェイの試合がアップされてますね。
塾長もいます☆今は、何をしてんだろ??
【2007/05/27 23:41】 URL | オッティ #-[ 編集]
ありがとうございます
こんなによく見て、評価してもらいありがとうございます。感動しました。王座を失いましたが、また頑張ります。応援よろしくお願いします。
【2008/04/06 16:26】 URL | 田村 #-[ 編集]

>田村選手

先日の防衛戦は残念でしたけど、修斗史上初の世界王座返り咲きを期待してます。
これからも素晴らしい試合を修斗ファンに見せてください!
【2008/04/06 18:17】 URL | こんた #-[ 編集]

えっ?まさか本人様ですか?
 つたない文で失礼いたしました。
今回は残念でしたが門脇選手も素晴らしい選手ですからこうゆうこともありうるとは思います。応援してます!頑張って下さい!
【2008/04/10 22:22】 URL | まれー #-[ 編集]
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://marenokakitome.blog90.fc2.com/tb.php/43-c8c5e980
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
プロフィール

Author:まれー
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ