ケージフォースのウェルター(77キロ以下)&ライト(70キロ)トーナメントがなかなか面白いことになっている。順当に強豪が勝ちあがっているかと思えば波乱も適度に起きてるのがいい。
今回はこのトーナメントに触れて見ましょうか・・・
ウェルター級準決勝
菊地昭(キラービー)VS吉田善行(東京イエローマンズ)
門馬秀貴(WK A−3)VSダン・ハーディー(英国・CW代表)
たぶん主催者が思い描いたベスト4とはけっこう違かったんじゃないかな?と。大本命の菊地と1回戦が豪州代表とだった門馬は読めていただろうけど、井上・石毛のパンクラス前・現王者が揃って討ち死にとはさすがに思ってなかっただろうなー。私はけっしてパンクラス系の選手が弱いとは思ってない。階級によっては修斗の上位ランカーが乗り込んでもそう簡単にベルトを奪えるとは思えない。ただこの異常なまでの外部での大会の勝率の悪さはなんなんだろう?と思う。2人ともパンクラスオフィシャルの選手じゃないだけに余計感じる。パンクラスという名前に何か憑き物でもついてんじゃないかと。お払いしてもらったほうがいい(笑)
さて台風の目的な存在の吉田とハーディー。吉田は一昨年の修斗ミドル級の新人王戦準優勝。まだクラスBだがそれは試合機会がないだけで十分ランカークラスの力はあると思う。かなり柔道の実績があるが、動き自体はもう総合の形になってる。この辺は奇人・朝日さんの指導の賜物か。井上をスタンドで、2回戦のマット・ケインをパウンドで葬るなど打撃の向上は目覚しい。対戦する菊地は前修斗世界ミドル級王者と修斗内では圧倒的に格が上だが以前は打撃に難があるタイプだっただけにフィジカル負けしない吉田が相手となるとどんな展開になるか見物。共にベースは柔道だが今は完全に総合のグランドと融合している。ただそんな両者だからこそ競った場合はベースの強さが明暗を分けるかもしれないと感じる。たぶんグラップリングはまだまだ菊地の圧勝だとは思うが、こと柔道の実績では圧倒的に吉田だけに気になる。
そして現役パンクラス王者・石毛を圧倒したハーディー。試合内容の速報によると打撃を序盤に効かせた後はほぼ一方的な内容だったとか。効かされてもKOされずに粘りきった石毛はたいしたものだが、石毛相手にこの内容を収めるハーディーは要注意なわけで。全然知らない選手だったが、一般的には無名でもこの階級辺りから世界各地に強い選手はゴロゴロいるんだな、というのが感想。ある意味こういった未知の強豪倒さないことには日本人がUFC、しかも神の階級と呼ばれるウェルターで闘うなんて無謀だということかもしれない。
対戦する門馬は極めの強さが売りのリーチの長いグラップラー。ベテランで試合経験も豊富だし、黒船で打撃特訓も行なってるだけに相当バランスは整ってきてる。下からの三角をハーディー相手に仕掛けるのは危険かと思うが、パワフルな相手に対しどう柳のような動きでいなすか?はポイントになるはず。
こうやって見るとどうしても本命は菊地かな。菊地に感情むき出しでやってくるであろうことが予想されたパンクラス勢が脱落したのは大きい。菊地にとってかなり落ち着いて試合をつくれるメンツになったと思う。対抗は勢いが恐いハーディーか。
ライト級準決勝
朴 光哲(キラービー)VS光岡 映二(WK RJW)
A・ウマハノフ(ロシア)VS鹿又智成(パラエストラ八王子)
こっちほうはかなり順当かな。修斗の元環太平洋王者でHERO’Sでも実績ある朴、WKネット・70キロのエース格・光岡、ロシア軍隊格闘技出身でいまだ日本不敗のウマハノフ、海外の金網大会でも実績を残してきた、金網の申し子・鹿又。勝つべくして勝ってきたな、という感じがある。実力もかなり拮抗してる感じ。ただ特色が違うので展開次第では一方的になるかも?
本命はやはり朴か。スタンド打撃の技術・スピードはピカ1。組み技は主にディフェンス型だが凌ぎきる力がある。他の3人にはスタンドでは1枚上を行くと思うので優位面を生かして生き残る可能性が高い。
光岡はとにかくバランス良くなんでもできる印象がある。逆にコレ!といった特筆するものがなく長いこと未完の大器と見られていた。タクミ戦で圧倒的な内容を見せたようなのでこれをきっかけに朴を喰うようなら遂に素質開花と見ていい。ただそれでも朴のスタンドと試合巧者ぶり考えると劣勢ではないかな。
ウマハノフはここにきて幻想に陰りが見えてきたように感じる。パンクラスでの伊東、今回の三木戦と攻めあぐねる展開が続いてる。逆に鹿又は昨年暮れから好調。金網は肌に合うらしい。元々グラップリングの強さは定評があったが、最近は打撃で攻めきれるようになったのが大きい。勢いなら断然鹿又。ただ決勝に進むのはウマハノフではないか?と私は予想する。元々総合の経験自体が少ないし、攻めが単調だったのだからいつか苦しむのは分かっていた。未完成な状態でここまで生き延びている辺り運もある。フィジカルの強さはダントツなのでここ数戦の苦戦の理由を分析できているなら鹿又を力だけで押し切ることができるんじゃなかろうか?
決勝は朴VSウマハノフで強豪外国人との試合経験を生かし、朴がアウトBOXでいなして優勝かなと。