まれーの書き留め

格闘技や趣味について、ただつらつらと・・・

 
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東日本大地震についてその3


体育館に被災者が集まっているというので行って見ました。夕暮れを迎え暗がりを見せる体育館は本当に重い雰囲気でした。数人の知り合いと会いましたが皆動揺している様子。もっと確認作業をしたかったが電気も水道も止まった状態で家族も心配でほおっておくわけにもいきません。とりあえず中学校を離れ近所の職員の自宅で明日の集合時間だけ決めて自宅に帰りました。
かろうじて見つかったロウソクを2本立て食パン一枚だけ食べて8時過ぎには家族重なるように寝ました。夜中も何度も強い地震に襲われて目を覚ましましたが、疲れきっていたのかことのほかよく寝ました。ただ浜仕事に行っていた父だけは帰ってこず不安は残りました。

大津波から一夜明けて朝6時半、会社の同僚宅に向かいます。向かう途中で合流。とりあえず行けるなら職場までいこう、とのこと。昨日職場から避難した仲間から聞くと結構な人数が会社の2階や屋上に逃げたというのです。あんな大規模の津波に対し私達の社屋は2階建て、津波の高さは8mをこえていたと聞きます。正直最悪の事態が頭をよぎりました。

写真は中学校を下ってすぐのところです。ごらんのように潰れ流された家が瓦礫になって道を塞ぎます。まだこの先の進入許可はでていませんでしたが我々はいてもたってもいられず道なき道を歩きます。本当に道がありません。すべて土砂と瓦礫に埋め尽くされて通い慣れた道なのに一瞬どこなのかわからないほど。100mも歩いたでしょうか、町の中心部が見渡せるところで足を止めます。やはりほとんどが何もありません。大袈裟ではなく99%以上何もありません。建物として確認できたのは市役所と私達の支店とちらほらとマンションだけ。それらも外枠があるだけで完全に水をかぶり廃墟のような佇まい。 そう町の惨状を眺めていると作業をしていた消防団の人達の声が。目を移すとそこには茶色いセーターを着た男性が仰向けにたおれていました。息をしていないことは確かめるまでもありませんでした。無数の遺体がこの町には転がっていると考えるとなんともいえない気持ちになりました。我々の仲間は生きているのか?不安に駆られました。

その時どよめきが!見慣れた制服を着た数人の男性が歩いて向かってきます。同僚達です!4人が生還しました。その中のひとりに後輩のIがいました。うつ向き加減で憔悴しきった様子のI。私達が近よりよかった、よかったと頭をさするとゆっくりと泣き出しました。怖かったと。

支店の2階に逃げたIは仲間達共々窓を突き抜けた最初の一波で溺れたそうで気を失ったようです。壁に体をぶつけたのか、すぐ意識を取り戻したものの再び溺れ失神したそうです。しかし幸運なことに近くにいた先輩が引き上げてくれて救われたとのこと。周期的に襲いかかる二波、三波の度、屋上をはるかに越えていったという津波。状況に応じ屋上に上がっては書類や流木に火をつけ体を暖めたり、強い波が来た時は屋内でしのぎわずかに空気が残る天井付近で息継ぎをしたそうです。もちろん一睡もせず耐えしのいだIら同僚達。夜が明けて下に下りれそうだと判断。自力で動けるものが先発部隊として避難場所に向かってきたとのこと。とにかく生きていた仲間がいたことが嬉しかった。僕ももらい泣きしました。

ここで支店に残った仲間を迎えにいく組と帰ってきた仲間をまず避難場所に連れていく組に分かれ、私は後者になりました。正直まだ下の風景を見る気になれず恐ろしさも感じていました。

中学校の体育館にあるストーブで暖を取らせたものの一様に衰弱している様子。体育館も多くの避難者でごった返しゆっくり横にもなれません。体もまだ濡れています。私はとりあえずIを預かり近くにある私の自宅に連れて休ませることにしました。連れて行く途中救助組と共に帰ってきた仲間にもすれ違いました。木材を杖代わりにしてゆっくり歩く仲間達。疲れきっていました。


家に着きIに食事をさせて服を着替えさせました。とりあえず寝ろ、と休ませようとしましたがやはり実家のほうが気になる様子。道がどこまでつながっているかわからない状況でしたが家に送ることにしました。我が家から約15分ほど車を走らせI宅に向かいます。道中少し話をしましたがどうやら支店で亡くなった同僚もいたとのこと。Iは隣の部屋で横たわる同僚の姿を見たと言います。覚悟しなければならない状況を感じつつありました。今はお互い助かった命のありがたみに感謝しようと話しました。

Iの自宅に着き玄関を開けると恐る恐る彼の母親が顔を出し、顔を見たとたんにブワーッとお互い泣き出しました。再びもらい泣きした私は足早にその場を離れ帰路につきました。おそらく近いうちに悲しさにつつまれた涙を流すに違いない。今だけは安堵に満ちた温かい涙を流していたい、そう思いました。
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ありがとうございます。被災された方でしょうか。頑張りましょう!

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