TV観戦なのでTV順で。
×柴田VS ハレック〇
ハレックの膝狙いの前蹴りにビックリ!あのヒクソンが使っていた骨董品をまだ継承するものがいたとは・・・柴田の序盤の打撃は思い切りがよくチャンスを生んだけどテイクダウンされてからはほぼなす術なしでしたね。ハレックも慎重に取りにいったんで時間かかりました。うーん、現状ではハレックもそんな特筆した選手には見えませんね。柴田も総合の選手としてはまだ評価できるレベルではないですね。
〇シャオリンVS宮田×
1Rの宮田の作戦は成功したんですけどね。スタンドはやや優勢にすすめたしテイクダウンも防ぎきった。あのテイクダウン、ポジションの目まぐるしい攻防は見ごたえありましたね。
とはいえさすがシャオリン、1枚上手。宮田の出入りの速さ、スタンド打撃の強さ、パワーを1Rで理解した上で、2R積極的にテイクダウンを仕掛け片足タックルから回転するように粘り強く崩し、遂にテイクダウン成功。何度かエサ撒いて何事もなかったように必殺の肩固め!宮田も健闘したもののやっぱりシャオリン強い!個人的にはシャオリン倒すには技術系では無理なんでパワー・スピードで圧倒的なものをもつ特筆したアスリートタイプが「ヨーイ、ドン!」の闘いするのが一番可能性あるかなと思ってたので宮田にはチャンス有り、と思ってました。が、シャオリンはとっくにお見通しだったようで、1Rはあえてスタンドに付き合って積極的に宮田を動かしたように見えましたね。全体的に見て宮田のほうが優位なスタンド戦には見えましたが、シャオリンのクリーンヒットもかなりあり、大きな差はなかったと思います。打撃も来日するたび向上しています。一見打撃に付き合ってくれて宮田ペースかなと見せつつ、短期決戦型でスタミナに難がある宮田を消耗させる為の動きだったとしたら買いかぶりすぎでしょうか?
実際少し動きのおとなしくなった宮田の2R序盤に仕掛けたシャオリン。柔術皇帝は底を見せずに勝ちあがりました。心の優勝候補。
〇ペケーニョVS勝村×
正直雑な試合に見えた。相変わらずペケーニョのローは強力だけどパンチは相変わらずヒヤヒヤなほどガードが甘い。打撃が特筆しているわけではない勝村に踏み込んだところを何度も迎撃され危ない場面もあった。フィニッシュは豪快な前進からのワンツーだったが、ちょっと危なっかしい感じでしたね。体がゴッツくなってましたがなんか不必要な肉のつけ方というか。ペケーニョは力強さも魅力ながら、組み付いてからのしなやかなグランドワークも素晴らしいはずなのですが、あの体でどうなんだろ?勝村選手は評価の難しい試合。実績もさることながら階級も違う、しかも同競技出身。かなり無理のあるマッチメイク。でもこの団体で闘う以上体格差はどうしようもないのか? 60キロなら充分魅力的なテクニシャンなだけに残念。
〇マヌーフVSアッカ×
やっちゃいけないマッチメイク。キャリアも実績も普段やってることも違いすぎる。なんぼ言ったって芸人さんなんだから。格闘技の合間にタレント活動してんじゃなくて芸人の仕事の合間に格闘技やんなきゃならない人でしょ?成功してる部類に入らないチャンスを欲しがってる人間なのだから無茶な対戦も受けてしまう。FEGのやり方が人の弱いトコにつけ込んでるようでなんか嫌。
×所VSマンバ〇
戦法としては所は間違ってなかったし、悪くない動きだったと思う。ただ彼のU系の、ポジションは与えても動いて極めを狙う動きは瞬間的なスピードが必要となる。そうでなければ優位なポジションを与えてる分相手は有効な攻撃を与えやすいわけだから。所という選手はこの一瞬のひらめき的な動きができることが武器だと思う。逆に言えばそれ以外は特筆した武器はない。打たれ強いわけではないし、打撃も平均以下、寝技は得意分野だが、柔術家のような自分が優位なポジションから詰め将棋という感じの闘いではなく、あくまでリスクを背負っての逆転一発的な動きだから安定感は感じない。少なくとも私は見ていて安定した強さを感じたことが1度もない。
マンバはリーチを生かした強烈な打撃は相変わらずのまま近年は日本初登場時が嘘のように組み技での技術が上達しているしている。この試合でも執拗に足を狙う所からポジションをずらし側頭部中心にパウンドで対抗。バックを奪ってからは4の字ロックと左腕に絡むことでバランスを取り更にパウンド。最後は中途半端なハーフガードをとった所に止めの連射を叩き込み勝負を決めた。もはやただのストライカーではなくグランドでのポジショニングも理解し始めたやっかいな選手に成長している。
所はどうなんだろう?フィジカル面は成長しつつあるが技術的には大きな変化は見られない。イチかバチかのスリリングな仕掛けに魅力を感じてる人も多いんだろうけど、頂点を目指す人間に求められるもののひとつが苦しい場面や不調で試合を迎えてもきっちり勝ちきる底力だ。
リスキーな攻めは魅力があるが、逆に言えばそんな危ない橋を渡らなければ勝てない攻めというのは致命的なアラがあるということだと思う。本当の強者を所選手が目指すなら私はあの回転体といわれるU系伝統のグルグル動き回るグランドワークを捨てより優位なポジショニングを重視した動きを重視すべきだと思う。
〇宇野VS永田×
宇野の作戦勝ちだと思う。細かく前後左右に体を振りスタンド打撃中心に的確に攻め、ラウンド終盤には必ず明確で大きい攻めでアピール。決定的な場面はなかったが明確な差は見せたというベテランらしい闘いぶり。宇野にしかできない総合のテクニックだろうと思う。
永田もだいぶスタンド打撃が様になってきたし、動き自体もけっして悪くなかった。どこかで大きなヒットがあれば展開も違ったかもしれないくらい喰らいついていったとは思う。スピードもあった。
ただし最終的に宇野にこれといったダメージを与えられなかったのは変に相手のペースに付き合ったのが原因だし、どこかで流れを変えようという動きが見えなかったのも残念だ。もう2R終了時点でどちらのRも取られてたと分かっているならもっと愚直にタックルで勝負にいっても良かったのでは?数少ないチャンスを伺う時間はないのだからこうゆうときこそリスクを冒して勝ちに行かなければ意味がないのでは。意外なほど宇野についていけてるように見えたので本当に残念に思う。
宇野が決定的な場面を作れなかった展開に不満のある人もいるだろうけど、今日の永田の動きを見る限り、宇野が警戒するに値すると少なからず感じたので「負けられない」選手のスタイルとしては正しいと私は感じましたね。