クラスB3試合〇猿丸VS豊島×
序盤から呑んでかかったように積極的に攻めた猿丸が圧倒。勢いの差が明確だった。
〇谷口VS直撃×
共に打撃主体ながらこれで5試合目となる谷口の動きの方が若干スムーズ。テイクダウンを防げたのも多い。1発1発が重いしかなり思い切りもいい。直撃も積極的でいいのだがガードが甘くもらう時に名前通り直撃してしまってるように見えた。両者を見てて「最近の新人は普通にコンビネーションにアッパー使いこなせてるなー」と。特に大振りながら谷口のアッパーのブン回し具合は恐いね。
〇山田VS中尾×
亨太郎はつくづくスロースターターなんだよな、と。序盤スタンド後手で2R気が付いてあせってカウンターでポイント取られてテイクダウンでラストチャンスかけるけど追いつかない、って感じなんですよね。器用ではないのは分かるけど肉体的なもの含めてもったいない素材だと今でも思ってるんで、いっそお兄さんのように、自分がこうと決めたら周りは気にしないってくらい勝手にやってみてもいいかも。徹底的に待ちの姿勢とか。
山田は後半手数が減ったが焦って不用意に中に入ってきた亨太郎にうまくカウンター合わせられたのは大きかった。できれば1R同様積極的にいってほしかったけどね。ずーっとセコンドのルミナが「先に手を出せ!」「手数だぞ」と言っていたが、あまりに言うことを聞かないので途中から諦めたように、黙っていました。ま、セコンドの話を聞かないのは師匠ゆずりでは(笑)
休憩 ここでアメリカ・ロサンゼルス大会に出場する不死身夜選手が挨拶。他にもウイッキー、冨樫が出場。いずれも日本を代表できる強豪シューター揃いだが、1にも2にも敵地。KO、1本狙わないと判定は期待できない。楽な試合にはならないだろうから貴重な経験になるだろう。 また再来月の9月後楽園大会の1部カード発表。ルミナの登場、大沢VSリマ、秋元VS井口(じんさん、バンタム転向)などなかなか面白いラインナップだが、個人的にはマモルVS漆谷の約3年半ぶりの再戦が気になる。前回の王座決定戦ではウルシの小気味のいいスピーディーな動きをマモルが打ち消すことで勝利を得たが、近年ウルシのスタンドはかなり精度が上がっている。共に優秀なストライカーとして育っているが分かりやすく言えば前に出るマモルと引きながらのウルシ。総合でのアウトボクシングスタイルの確立の生贄としてマモルはこの上ないし、BJへのリベンジに向けウルシほど前哨戦にふさわしい相手もいない。激闘必死。
入場式
いよいよクラスA!次々選手がリングイン。手を伸ばせば余裕でハイタッチできる位置にいるのだが逆に近すぎて気後れ(笑)。
なんだか外国勢3人がやたら強そうに見えてしかたない。相変わらずBJはずーっとリングをアップしながら徘徊しているが、せめて選手代表あいさつ時くらいは止まってあげるのが礼儀ではないか?と私は思う。
バンタム級3回戦
〇正城ユウキ(2R フロントチョーク)阿部マサトシ× 衝撃のアップセット!まさかこれだけはないと思っていた結果だった。序盤から正城は愚直なまでに前に前にと距離を詰め乱打戦に持ち込む。打撃面でのテクニックやリーチは距離を詰める事で消し、後はタイミングを計ってテイクダウンととにかくオラオラ!と気持ちで押していった感じだ。阿部弟のパンチも当たってはいるのだがまったく引かない正城にペースを握られた感じ。思っていたより正城のパウンドは有効打がありけっこうダメージもあったと思う。2Rに入っても正城のペースが落ちなかったのが大きい勝因だと思う。もう受けていられない阿部も早い動きに付き合いはじめ一瞬のスキをつきギロチンを仕掛けたりするが、テンション上がりっぱなしの正城(&セコンド)は待ってた!かのように動き回る。結局逆に1瞬のスキを見逃さなかった正城のギロチンがスパッ!繰り上がりで今月ランキング末席に入った男が最上位ランカーを下した。とにかく最初から最後まで正城陣営には勢いを感じた。阿部という高く安定した実力者を下すにはハイペースでかき回すしかないと思ったか?しかしズバリ作戦成功、賭けに勝った形だ。
阿部弟は相手のハイペースなノリにかき回された形。兄と違ってリスキーな攻めより、スキのない動きをする実力者なのだが、今回ばかりは正城の異常な意気込みに呑まれた感じだ。
第1試合からいい感じで盛り上がっているが、クラスAになっても勢いは増すばかり。それにしてもセコンドの声がよく聞える。1列目ってスゴイなー。そしてカメラマンが邪魔だ(笑)。
フェザー級3回戦
△水垣偉弥(判定0−1 ドロー)上田将勝△ 今大会多くの人が裏メインと呼んだカード。私もその一人。そして期待に違わぬ激闘となった。内容としては予想通り打撃で水垣、組み技で上田という展開となった。1発で上田のバランスを崩す水垣のロー。上田はタックルのため前傾になってカットをしないとはいえ、フルラウンド通して水垣の生命線となった。このローのお蔭で積極的な上田のタックルのタイミングをそれでも幾度か潰し、更に組み合いでの踏ん張りを弱めたのだから。逆に上田は1R相当切られたタックルをそれでも諦めずタイミングを計って狙い続け結局2R後半からの成功に結びつけた粘り腰と精神の強さが目を見張る。水垣は腰の強さもさることながら最終的にテイクダウンを許さない際の強さを身に付けたし、上田はラウンド後半になっても力強いタックルを仕掛け続けられるスタミナとパワーを証明させた。個人的には後半テイクダウンで上回った上田のアクションを評価しつつ、終始ローを叩き込み続け、有効なパンチヒット数が多かった水垣のほうが優勢に見えた。1R水垣、2Rは終盤上田のテイクダウン→マウント→バックスリーパーがあったが、中盤までの水垣の的確なローと相殺してドロー、3Rもドローで私としては30−29で水垣かと感じた。ただ本当に判断は難しいラウンドがあったからこの結果は順当かな?でも上田勝利はダメージの観点から考えるとないと思うけど・・・
いずれにしても注目の新人王対決は引き分けとなったが後々、両者を応援するものにとって「引き分けでよかった」と思えるようになるのでは?と思う。水垣にしてみればこれでクラスA戦4戦して2敗2分けと苦しい闘いが続くが相性的に当時は苦しかった山本戦以外はいずれも強豪に大激戦を演じてのもの。なんら恥ずかしいものではない。今回は山本戦で課題となった1流レスラーのタックルに対する対応がすでに出来上がりつつあることを証明した。次こそきっと暗いトンネルを抜け出してくれると信じてる。上田はフェザー級屈指のストライカー相手に持ち味を生かした中でのドローは大健闘といっていい。しかも総合の選手としてはまだ発展途上の状態で水垣相手に明確な攻めの場面を作れるだけでも凄いことだと私は思う。いまだ無敗。上田絡みの試合はまだまだ目が離せない。
ちなみに上田選手のコンバットショーツには刺繍で「国士舘」と縫ってある。セコンドのTシャツにも同大学のレスリングチームのロゴが。こだわりってやつでしょうか。
後半戦に続く