第1試合 ライト級 5分2R
○太田拓巳(SHOOTO JAM WATER)
×西野英紀(GUTSMAN・修斗道場)
2R 3'37" 一本 (スリーパーホールド)太田選手も以前はガッツマン所属だったそうで。太田選手は初戦秒殺負けとはいえ1試合経験してることが選手にとってどんなに違うことか、見せてくれた感じがする。
西野選手がバックを奪われる原因となったのが大外刈りだが(つぶされてバックをとられた)、首投げや背負い投げもそうなんだけど柔道流の投げ技ってテイクダウンした時点で一気にサイドポジション奪えるというパスいらずのすぐれものなんだけど、相手に背を向ける技のため失敗すると今回のようにバックを取られたり、投げても素早く押さえ込まなかったり、きれいになげないと逆に優位なポジション取られたりするんで諸刃の剣なんですよね。マッハ道場の選手も多用するんだけどマイナス面のほうが目立つ。投げの精度が高いとかなり有効な攻撃なのでモノにしてほしいですね。ちなみにマッハ本人は抜群のキレを持っていますよね。
第2試合 フェザー級 5分2R
○マイク・ハヤカワ(シューティングジム大阪)
×蜉蝣(和術慧舟會東京本部)
2R 0'37" 一本 (スリーパーホールド)共に動きのいい試合でしたね。マイク選手は今回初勝利でしたがそうとは思えないくらい技術的にも身体的にも良かった。蜉蝣選手もデビュー戦とは思えないくらい序盤から地に足が着いた動き。彼に限らず慧舟會の選手はバックを奪うムーヴがうまいですよね。ただそのわりにはフィニッシュに関してはちょっと不用意に逆にバックを奪われた感じ。
第3試合 バンタム級 5分2R
△神酒龍一(GUTSMAN・修斗道場/06年バンタム級新人王)
△ヒートたけし(和術慧舟會RJW)
判定1-0 (鈴木19-19/若林19-18/菅野19-19)両者ともクラスBトップの動きですね。試合経験も多いだけに自分の型ができつつあります。相変わらず長いリーチを生かした打撃が有効なヒート選手。前蹴りが特に良かったですね。ポジション取りもそつがない。ただなんというか、できることが多い分、動きすぎて隙作っちゃったかな?とも。最後神酒選手のパウンドのラッシュのきっかけつくったのは相手の圧力に押されて引き気味で倒れたことだと思う。あそこ踏ん張ってスタンド我慢できたら勝てた試合だったんじゃないかなー?
神酒選手は序盤のやや不利な内容を後半よく盛り返してましたね。左ミドル中心に得意の打撃を生かしてましたね。やや相手のリーチや身長差に苦しんだ感もあったかな。最近はバンタムでも170cm.越えてくるのは珍しくなくなってきたから対応していく必要があります。
さて解説の若林番頭が言ってた「神酒選手のロープを蹴る反則」についてですが、当然反則行為であり、複数回見られたことで十分減点対象になったと思います。ヒート選手が優位な場面だったのであえて流したと感じましたが、それなら「アドバンテージ」として一旦両者が離れた時に注意するなり減点するなりしたほうがいいと思いました。
ただ常々「ロープを掴んだり、脇や上腕でテイクダウンされないように引っ掛ける」行為と「体勢を入れ替える為にロープを蹴る」行為は別行為なんじゃないかな?と思うんですよね。
個人的にはロープを蹴って体勢を入れ替えたり方向を変えたりする行為はアリにしてほしいんですよね。リングというのは元々グランドやるには不完全なところがありますよね。ロープ際では体勢入れ替えるのにボトムロープが邪魔になるし、そのまま動くと転落してしまうし、もちろん自分から外に動くと反則になる(柔道といっしょですね)。結果としてコーナー際に追い込まれると(意図的だとドントムーヴで移動される)固定されてしまい危険なのに脱出手段がなくなる。リングの設計自体にいわば「穴」「欠陥」があることでエアポケットに嵌る恐れがあるのに脱出経路にあるコーナーやロープを利用できないのはいかがなものか?と感じている。判断するレフェリーは大変だろうがUFCの金網同様手のひらや足の裏で体勢や向きを変える為に利用するのは有効にしてほしいものだ。
第4試合 ライト級 5分2R
△石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
△中村浩士(東京イエローマンズ)
判定1-0 (若林19-19/横山20-19/鈴木19-19)第3試合同様クラスB上位同士の好試合。お互いの特性が出て面白い内容だった。
石渡選手は序盤の左ハイが見事であと数センチの違いでカットによるTKOかそのままクリーンヒットによるKOか、がありえたんじゃないかと思う。テイクダウンには苦しめられたが下からの三角→腕十字の仕掛けもうまかった。2R後半の逆襲のパウンドも惜しかった。
中村選手も相変わらず力強く引きが強い差しやタックルからのテイクダウンがうまい。こういった技術はクラスAでも通じる技術だと感じる。ただここもよく感じるところだけどテイクダウンやグラップリングで必要以上にスタミナ使いすぎて後半バテるところが難点か?たぶん生真面目すぎるんじゃないでしょうか(笑)
この試合に限らず今大会はスイープやリバーサルが見られる試合が多くて、攻守の激しい入れ替わりが盛り上がりを後押ししたと思う。やっぱりアグレッシヴなグランドワークは総合の魅力のひとつ。もっともっと見たいですよね。
第5試合 バンタム級 5分2R
○塩田“GOZO”歩(パラエストラ八王子)
×海老原洋輔(パラエストラ松戸)
2R 1'36" 一本 (スリーパーホールド) 海老原選手の序盤に放った左ストレートはダウンか?そうでないか?の判断が難しい。GOZO選手が相手にもたれる感じだったし、そのままパウンドに入ったしね。GOZO選手よくもまあそこから巻き返したものだ。
その後のGOZO選手のグランドテクニックは圧巻の一言。柔術黒帯、日本の第一人者の実力はダテじゃない。スイープ→パス→バックと効率よく流れるように優位なポジションで圧倒していく様が凄かったですね。合間合間にパンチも織り交ぜる為、完全に押してる印象が残ります。1試合に2度キャッチを奪うなんて近年なかなか見たことないし。
フィニッシュはオモプラッタ→下から鉄槌→足関探り→バック→スリーパーと餌の撒き具合が絶妙。たぶんオモプラッタの時点で最後のスリーパーに繋ぐ道順が作れてたんでしょうね。お見事!
ここまではなかなか修斗ルールに苦しんでいた感じがあったGOZO選手。打撃ではいまだに難があるとは思いますが、1度チャンスを握れば持ちうる技術は通用するのがわかったわけですからぜひ積極的に試合出て活躍してほしいです。