
7試合中、6試合が判定と最近の修斗ビッグマッチの傾向そのままの一進一退の接戦が多かった(前回のパシフィコは実力差のあるマッチメイクだから例外)。さすがに後半もうひとつ爆発してくれると盛り上がりも違ってくると思うんだけど。とはいってもサバイバルマッチの連発だった今大会は緊張感が他の大会とは段違いだった感じ。とりあえず大会の中心になったウェルター級の感想から。
冨樫VS朴 とにかく両者、ハンドスピードが素晴らしい。自然な構えからスムーズにパンチが出て且つワンツースリーくらいまで普通に連打が出る。私は素人だからよくわからないけど彼らのボクシング技術は環太平洋タイトルマッチに出た中蔵、廣田と比べてどうなんでしょうか?個人的には遜色ないように見えましたね。
朴選手は相変わらずスタンドでのバランスがいい。体の力が抜けてるし頭はつねに振って手・足のフェイントも絶えず行なっているので相手は気が抜けない。これにあと1発の破壊力があったら、と思ってしまう。冨樫選手もカウンターの精度が上がってる。有効打は冨樫の方が多かったですね。
2Rの朴のテイクダウンからのグランド戦がポイントだったかな、と。スタンドで明確な差がでなかったように見えたので朴のタックル選択は正しい選択だったと思う。試合を動かそうという気持ちは彼の方が強かった。ただ寝技の引き出しは冨樫選手のほうが多く、あっさり下からの腕十字でひっくり返したのは見事。ここで朴が巧みに脱出してグランド戦は終わってしまったが、「もし朴が腕十時を防いでパウンドを打ててたら」「もし冨樫があのまま腕十字の体制に入ってせめてキャッチが奪えてたら」と考えるとかなり結果が変わってただろうなと感じる。
冨樫選手は本当に能力的には申し分ない選手だと思う。ただパンチがうまいだけでなくディフェンス力も高いし、寝技もトップクラス。あの高い身長を感じさせない柔らかい動きもあるし、リーチも長く生かしてる。なぜもっと結果がついてこないのか?と不思議に思う。
1ついえるのは3Rの中で「ここ勝負!」というヤマ場を設定してないように見えた。とにかくスタンドでもグランドでも基本的に「受け」の選手なので相手の動きを見すぎる傾向が高すぎるのではないだろうか?だからここで勝負にいく!というより相手がミスを犯すのをひたすら待ってるように見える。たしかにカウンターの精度が高いので彼の技術は生きてると思うけど、これより上は「世界」しかないところまで来てると考えるともう自分からゲームを主導する力が必要となってくると思う。
朴選手はほぼスタンドの技術は出来上がってると思う。70キロで彼よりボクシングができる選手はそういない。欲を言えばキックがもっとあれば的を絞らせずもっとパンチが当たると思うけど。とにかく決め手だよな〜、と常々感じてしまう。
天突VS遠藤コーナー際でのテイクダウンの攻防が見ごたえありましたね。スタンドで分が悪い天突く選手がなんとか脇を差そうと押し込むし、寝かされるのは避けたい遠藤選手はギシっと脇を固めて意地でも入れるか!と後背筋が膨れ上がるくらい踏ん張ってた。他の大会だったら早々にブレイク入ったろうけど、あの辺の攻防をちゃんと見てくれるのが修斗だな、と感じました。
遠藤選手もスタンドうまいね。相手の動きがちゃんと見れてる。打撃では1枚2枚技術で上いってた。彼はパンチ力も相当あるんで頑丈な天突選手じゃなかったらまず倒れてたでしょうね。以前よりも若干体が大きくなったような。
天突選手負けたけど印象は彼のほうが残った感じがします。不器用なんだけど倒れないし引かないし。あの突進力は魅力ですね。数発入っただけで遠藤の目を腫らせたパウンド。もしあれがもう2,3発入ってたら・・・潜在的なスケールの大きさは実は彼が一番持ってるかもしれません。外国人とやらせてみてほしいなー。
廣田選手含めて彼らは今後のウェルターの主役候補にふさわしい力あるんで小さくまとまらずどんどん試合してほしい。
続く!