ここのところ大会が多すぎてなかなか1つの試合を振り返ることができなかった。職場の格闘技仲間にも順番にビデオ貸してるものでおおっぴらに話ができない(笑)。
あまり話題になってないけど僕がすごく気になったのはニック・ディアスVS井上克也です。はっきり言ってディアス完勝、井上選手はほとんど一方的に殴られサンドバッグ状態になっていました。ディアスの試合はUFCでけっこう見ていましたがどちらかというとグランド巧者というイメージ。キメ細かい寝技師というよりシーザーグレイシー門下らしいしつこくグチャグチャとした展開からパウンドを織り交ぜてチャンスをうかがうというタイプ。あと下になった時のディフェンスがうまい。UFCで勝ち越ししてるだけに実力者ではあるが新戦力加入後は苦しめられた感がある。打撃はけっしてうまいイメージはない。リッグス戦では下がりながらジャブ中心の相手に手数で負けていたこともあり、けっこう打撃はもらうイメージがある。勝っても負けても目の下が腫れてるんですよね(笑)。あと気が強いのか打ち合いに応じるタイプ。今回対戦する井上選手は打撃主体の選手なので負けるにしてももっと両者打ち合いになるかな、と思っていた。あそこまで一方的に殴られるとはちょっと意外。
ただよく考えたら五味戦も1R終盤はけっこうタコ殴り状態になってましたよね。サウスポー構えながら脇を開け両腕を前傾にしたフォーム。一般的には打撃下手そうな構え。なんであんなフォームから繰り出されるパンチがかなりボクシング強化してきている井上、そしてなにより五味にあんなに当たる?そして効くのだろう?と不思議でした。
素人の私に結論は出ないんですけどボクシングに精通している選手がよく言う「下手なパンチほど読みづらい」ということなのかな?と最初は思いました。ただそれだけではないな、と。それなら今までのディアスの情報でやりようがあるはず。変な言い方になりますが下手そうに見せて理にかなってるパンチなのかなって。あれってストレートともフックともとれないスウィングパンチですよね。でも手を前に出してるのでパンチの軌道は短い。だからよけいに見づらいと思うんです。そして何より軸がしっかりしていつも同じスタンス・上体を保って打てるってのがミソかなって。ああゆうパンチってフラフラしてると絶対効かないはず。 ボクシング経験もあるというディアスがあのフォームのままボクシングしていたとも思えない。だからオーソドックスをわかった上で独自のスタイルを作り上げたと思います。総合用の打撃なんてないと豪語する選手・指導者もいますが僕は絶対あると思います。もちろん本格的な打撃を理解したうえで作り直す形で。井上にしても五味にしても基本的に前に詰めていくタイプ。あの変則的なフォーム&上背で勝るという2つの要素にプラスしてファイター型の選手にはディアスの打撃はかなり有効な感じがしますね。一発で効かせるパンチじゃないところも嫌なところ。1発があると相手も警戒して打ち合いを避けますが、ジワジワ効くだけに相手も付き合ってしまって気がついたら効いていて動けなくなっていたという感じか?
これでタイトルマッチがほぼ確定したディアスですが対戦が有力なマッハは果たしてディアスに勝てるのか?という話になります。前に詰め打ち合いを好み背が低いマッハはディアスの格好の餌食になりかねません。先日のバロン戦もけっこうパンチもらったところを見ると以前に比べ反射能力は落ちている感じもあるしかなりやばいかな。 マッハがスタンドで優位になるには得意のロー、ミドルをどう有効活用するかにかかってると思います。リーチ差がかなりあるだけに不安も多く、空振りが多くなるとスタミナ的につらくなる。ホント不利な条件が揃っていますがつまるところ、マッハの動物的な勘と卓越したセンスに賭けるしかないのかな。
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